1. はじめに
「化粧品の成分表示を見ても、何が書いてあるのかわからない…」「どの成分が肌に良いのか、悪いのか知りたい」と感じたことはありませんか?
化粧品の成分表示を正しく理解することで、自分の肌に合うアイテムを選ぶことができます。
この記事では、初心者向けに化粧品の成分表示の見方と、チェックすべきポイントをわかりやすく解説します。
2. 化粧品の成分表示のルール
化粧品の成分表示には、決められたルールがあります。まずは、基本的なルールを押さえましょう。
① 成分は配合量が多い順に記載される
化粧品の成分は、配合量が多い順に記載されています。
例えば、次のような成分表示があったとします。
成分例
水、グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、香料、フェノキシエタノール
この場合、
- 「水」が最も多く含まれている
- 「ヒアルロン酸Na」や「香料」は少量
ということがわかります。
② 1%以下の成分は順不同で記載
配合量が1%以下の成分は、順番が自由に記載されるため、少量でも効果がある成分が後ろに来ることがあります。
③ 「◯◯フリー」は本当に無添加とは限らない
「パラベンフリー」「アルコールフリー」などの表記がある化粧品でも、似た働きをする別の成分が含まれていることがあるので、しっかり成分をチェックしましょう。
3. よく使われる化粧品成分とその役割
化粧品にはさまざまな成分が含まれていますが、特によく見かける成分とその役割を紹介します。
① 保湿成分(肌のうるおいを守る)
- ヒアルロン酸Na → 水分を抱え込む力が強く、保湿力が高い
- グリセリン → 肌の水分を保持し、しっとりとした感触を与える
- BG(ブチレングリコール) → 保湿力があり、テクスチャーをなめらかにする
- セラミド → 肌のバリア機能をサポートし、水分を逃がしにくくする
チェックポイント
- 乾燥肌の人は「ヒアルロン酸」「セラミド」が含まれているものを選ぶ
- 「グリセリン」が多すぎると、ベタつきやすいこともある
② 美白・くすみ対策成分
- アルブチン → メラニンの生成を抑え、シミを防ぐ
- ビタミンC誘導体 → 肌のトーンを整え、透明感をアップ
- トラネキサム酸 → 炎症を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
- ナイアシンアミド → くすみ対策や肌のキメを整える
チェックポイント
- シミ・そばかすが気になるなら「アルブチン」「ビタミンC誘導体」をチェック
- 敏感肌の人は、刺激が少ない「ナイアシンアミド」がおすすめ
③ 敏感肌向けの低刺激成分
- アラントイン → 肌荒れを防ぎ、炎症を鎮める
- グリチルリチン酸2K → 敏感肌でも使いやすい抗炎症成分
- セラミド → 肌のバリア機能を強化し、刺激から守る
チェックポイント
- 敏感肌の人は「グリチルリチン酸2K」「アラントイン」を含むものを選ぶ
- アルコール(エタノール)が多い化粧品は避ける
④ 防腐剤・添加物(肌トラブルの原因になりやすいもの)
- パラベン → 防腐剤としてよく使われる
- フェノキシエタノール → 比較的低刺激な防腐剤
- 香料・着色料 → 人工的に香りや色をつける成分
チェックポイント
- 肌が弱い人は「無香料」「無着色」「アルコールフリー」を選ぶ
- 「フェノキシエタノール」は比較的低刺激なので、少量なら問題なし
4. 成分表示を見るときのポイント
① 成分の最初の5つをチェックする
- 化粧品のほとんどは最初の5つの成分がメインでできているため、ここを重点的に見る。
② 「◯◯エキス」「植物エキス」に注意
- 自然由来の成分でも、肌に合わないことがある。
- 敏感肌の人は「植物エキス」が多すぎると刺激を感じることも。
③ 「ノンコメドジェニック」「アレルギーテスト済み」は参考程度に
- 「ノンコメドジェニック」=ニキビができにくい処方だが、すべての人に合うとは限らない。
- 「アレルギーテスト済み」=アレルギーが絶対に起こらないわけではない。
5. まとめ:成分表示を理解して自分に合った化粧品を選ぼう
- 成分は配合量が多い順に記載されている
- 保湿なら「ヒアルロン酸」「セラミド」、美白なら「アルブチン」「ビタミンC誘導体」
- 敏感肌の人は「グリチルリチン酸2K」「アラントイン」が入っているものを選ぶ
- 香料やアルコール(エタノール)は肌への刺激になることがあるので注意
成分表示を理解することで、自分の肌に合った化粧品を選び、トラブルを防ぐことができます。
次回化粧品を購入するときは、ぜひ成分表示をチェックしてみてください。